知っていますか? 幹細胞の本当のチカラ
こんにちは。ヴィーナス看護師の高橋です。
最近、美容や医療の分野で「幹細胞」という言葉をよく耳にしませんか? 「幹細胞治療で若返る!」「幹細胞で美肌に!」など、さまざまな情報が飛び交っています。でも、その情報は本当に正しいのでしょうか?
私自身、これまで幹細胞については「難しくて分かりにくいもの」という印象を持っていました。ネット上には多くの情報が溢れていますが、正しい知識がないと誤解を招くこともあります。
そんな中、先日、幹細胞の研究専門家から直接お話を聞く機会がありました。

そこで改めて実感したのは「正しい知識を持つことが大切」だということ。今回は、その一部をご紹介します。
幹細胞とは?
幹細胞とは、一言でいうと「自分をコピーしながら、新しい細胞に変化できる細胞」です。私たちの体の中には、必要に応じて特定の細胞に分化し、組織を修復したり再生したりする幹細胞が存在しています。
特に美容や医療の分野で注目されているのが「組織性幹細胞」です。

組織性幹細胞とは?
組織性幹細胞には、次のような特徴があります。
✅ 体内の特定の組織に存在する
各組織には、それぞれ特有の幹細胞があり、ダメージを受けた際にその組織の細胞に分化して修復を助けます。
例えば:
- 皮膚の幹細胞 → 皮膚細胞に
- 造血幹細胞 → 血液細胞に
✅ 自己複製と分化能力を持つ
幹細胞は、自らをコピー(自己複製)しながら、新しい細胞へと変化(分化)する能力を持っています。これにより、ダメージを受けた組織を修復できるのです。
✅ 分化の範囲が決まっている
iPS細胞やES細胞のように「どんな細胞にでもなれる」わけではなく、それぞれの幹細胞が分化できる範囲は限られています。
例えば、 肝臓の幹細胞は肝細胞にはなれるけれど、神経細胞にはなれない ということです。
正しい知識を持つことの大切さ
今回、専門家の話を聞いて改めて感じたのは、「正しい知識を持つことが、誤った情報に惑わされないための鍵になる」ということ。
幹細胞の可能性は日々広がっています。私自身、今回の学びを通じて「正しい情報をしっかり理解し、患者さまに還元することが大切」だと実感しました。
これからも最新の情報を学び続け、正しい知識を持った上で、美容や医療の現場で役立てていきたいと思います!

(※ロート製薬の細胞培養加工施設(CPC)を西嶌先生と見学した時の写真です。)